コラム

近代セールス掲載コラム: 頼まれたら「NO」と言えない

仕事のツライを軽くする ココロの健康管理術(第4回)

「会議の資料、明日までに作っておいてね」「分かりました」「役員会用の稟議書もお願い」 「はい、了解です」 「今日中にね」 「あ、はい…」 「できない?」 「いえ、大丈夫です!」 。こんなことってありませんか?

頼まれたことをいつも笑顔で引き受ける「いい人」と呼ばれる人ほど、ストレスを溜めているかもしれません。ただ、どんな依頼も断らず、できないほどの仕事を抱えてミスを犯し、信頼を失ってしまっては元も子もないですよね。

 

ときには断ってもいい

どんなに仕事の速い人でも、容量以上に仕事が入ってくれば溢れてしまいます。 「人に迷惑をかけてはいけない」 「もっと頑張らなくては」と一人で抱え込んでは、ヘトヘトになってしまいます。

気持ちに余裕があると優先順位もつけられるのですが、余裕がなくなってくると頭が混乱して心の視野も狭くなり、 「どうしよう」と焦って仕事の効率が低下――という悪循環に陥っていくのです。

背景の一つには、子どもの頃に言われた「人に迷惑をかけちゃだめ」 「いつもみんなに優しく」などの躾の言葉があります。そのときは有効な言葉でも、大人になっても鵜呑みのまま抱えていると、限界を超えるまで頑張ってしまうのかもしれません。その言葉はもう解き放ってあげましょう。

つまり、ときには断ってもいいのです。 「断ることが自分のためにも相手のためにもなることがある」と考えましょう。

 

断る時には代替案を

どうすれば上手に断ることができるのか。まず、どれくらいの依頼が重なったら溢れそうなのか、自分の「容量」を知っておきましょう。そして、頼まれたときには慌てないでゆっくり深呼吸。気持ちにゆとりができます。

実際に断るときには、「感謝→謝罪→理由説明→断り→代替案」の法則で。例えば、上司から急ぎの仕事を頼まれたときには、次のような具合になります。

「私に頼んでくださって嬉しいで)。でも、大変申し訳ありませんが(謝罪) 、お客様から頼まれた資料を明日までに提出しなければいけないので(理由説明) 、今は時間がありません(断り) 。明後日以降でしたらぜひやらせていただきたいのですが(代替案) 、いかがでしょうか」

コツは、代替案を伝えることです。

頼んだほうも理由に納得できれば、 「どうしようか」と次の策を考えてくれるものです。自分も相手も信頼し、コミュニケーションをとりながら、上手に仕事を進めていきたいですね。